けっこう時間がかかる
予想はしていたが、なかなか水は温まらない。バケツに蓋がないのも一因だろう。すぐに暇をもてあましてしまった。 そんなとき、そういえばもうひとつやりたいことがあったのを思いだした。
タライを買ったときから、やってみたいと考えていたことがあるのだ。
タライの舟に乗りたい
一寸法師というわけではないが、この大きなタライであれば、乗って川下りをすることができるんじゃないかと思っていた。試すには、まさに絶好の機会である。 よし。そうと決まればタライにお湯をはる前にチャレンジしなくては。
さすがに水はまだ冷たい。だがここでやらねばもう一生やろうと思わないかもしれない。
意を決し、タライに乗り込もうと試みる。
いかん。なんかすごく悪い予感がする。いまの服装でやるのは危険と判断し、ウェットスーツを着ることにした。
果たしてタライの舟に乗れるのか。現場に緊張がはしる。そしてその瞬間はやってきた。あと、いま気づいたけど、ウェットスーツが前後逆だ。
お湯がたまりはじめる
濡れて戻ってきたら川の水はコンロの上ですっかり熱くなっていた。待ち時間を有意義に過ごせたといえよう。
お湯をタライに移す。ただひたすらこれを繰り返して、つかれるだけのお湯をためていくのだ。
お湯をわかすための容器はバケツと鍋のふたつを持ってきた。だが、コンロがひとつしかないのが拙かった。
石を裏返しては、あわてふためく川虫たちを眺めて楽しんでいたのだが、さすがにこれも10回くらいやると飽きる。お腹もすいてきたので、おにぎりを食べることにした。
自然の中で食べるおにぎり。最高である。子供の頃の遠足を思いだす。