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不安な土曜日
 
人生の軌道修正をする方法

長い人生をいかにハッピーに過ごすか

和田先生は、最近になって免疫学者の健康法を信じるようになったという。例えば、コレステロールを減らせとか、メタボはまずい等と言われているが、それは欧米人には当てはまるが日本人はその限りではないらしい。心筋梗塞が死因のトップである欧米では、コレステロールを減らす必要があるが、日本人は心筋梗塞と脳卒中を合わせた数の2倍の人数がガンで死んでいるのだ。

「1965年から今まで、喫煙率は半分に減っていますが、肺がんで死ぬ人は7倍に増えています。タバコに発がん性があることは確かですが、タバコがストレス解消になっている人も多いのです。免疫機能はストレスがあると落ちてしまいます。肺がん1つ取ってもそういう状況ですから、とにかく世の中の情報を疑ってみる、という力が大切だと思います」

それが、「節制は心にも身体にも悪い」と先生が説く1つの根拠である。それは、年齢を重ねるほど顕著らしく。年を取るほど我慢するより好き勝手に生きた方が長生き出来るのだという。「人生を楽しまないとガンになる」のだ。


僕の職業がランクアップ。弁護士から裁判官になって給料が増えた

僕は4年間辞めていたタバコが復活してしまい、最近ではすっかり喫煙者に逆戻りしている。それでも、これがストレス解消になっていれば、ガンにはならないのだろうか?

「いや、タバコに発がん性がある事は分かっていますから、発症しないとは言い切れませんよ。いわば、ロシアンルーレットをやっているようなものでしょうか」

そうか、僕は毎日ロシアンルーレットをやっていたのだ。
やっぱりタバコやめよう…、と少し思った。


金持ちになった僕(人生ゲームで)

一方、和田先生はコマに恵まれず借金人生に(人生ゲームで)

和田先生は(本当の人生で)臨床医として老年医療の現場で活躍している。

「私は淋しい老後を迎えている老人を沢山見てきました。現役の頃は相当偉かった人に限って、お見舞いに誰も来ないなんて事は珍しくありません。仕事で上に上がっていく人の多くは、目上の人から好かれるんですね。で、同僚や部下には冷たく当たってしまう。その結果が淋しい老後を招く訳です」

心にいい考え方を身につけて、少しずつでも自分を変えていけば、長い人生をハッピーに過ごすことが出来るのかもしれない。

「人生の軌道修正」のあとがきに、和田先生の印象深い言葉がある。

「要するに私が本書で提示した考え方をそのまま信じるより、考え方を多様にするためのひとつの情報と考えて欲しいのです」

和田先生は人の心に一番悪いことは「決めつけ」だとも言っている。人の心や世の中の状況は変わっていくものなのに、決めつけてしまうことで適応が難しくなり、不安や心配が生まれてしまうのだとか。


最後は僕が勝った(人生ゲームで)



感銘を受けた本の著者と実際にお会いしてお話を伺う。今回はそんな貴重な体験をさせてもらい、僕は幸せ者だと思った(心にいい考え方)。人生ゲームをやりながら、ふと思いついた。和田先生監修の人生ゲームがあったら面白いんじゃないか。これは新たなビジネスチャンスかもしれない。

いや、そうやってすぐに結果を急ぐのは心に悪い考え方ですね。
すいません。そして、和田先生、どうもありがとうございました。





 
 
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