雑踏の中
前ページではまったくおにぎりが食べられず、企画として驚くほど進展がなかった。 なのでここからは高いところとか開放感とか一切考えずに手当たり次第に食べていきたい。
はい、特に味は変わりませんでした。
でも周りの人たちが忙しく動き回ってるのを眺めながら、 ぼんやりおにぎりを食べているのも悪くない心持ち。 具体的に言うと「みんな頑張ってるなー」という何様な気分。
イルミネーションとおにぎり
高いところは景色がいいのでおにぎりがおいしく感じる。ならばイルミネーションもキレイでいい景色であることに違いはないんではないか。
青色は食欲が減退する色なのでチョイスとしては失敗じゃないのか、と思ったがいざ食べてみると特にそういうことはない。まわり全部青だと目が慣れておにぎりが白く補正されるみたいだ(おにぎり補正)。
だからといって格別爽快というわけでもなく、お腹が空いたから街を歩きつつ食べるのとたいして変わらなかった。
あの休憩スペース
今日は朝からおにぎりばっかり食べまくってそろそろ疲れてきた。ここはタバコでも一本吸っておにぎりに麻痺した身体を一度リセットするのも悪くない。
一服も何も僕はタバコが吸えないので、喫煙スペースでは休めない。ただあの小部屋とかスペースが喫煙者にとっての心休まるヒーリングプレイスだとしたら、食べてみないわけにはいかないと思ったのだ。
結果はと言うと、やっぱりものすごくタバコ臭かった。タバコを食べてるのかと思った。
立ちながら食べてるから公園ぽくないのかと思い座ってみるも、やっぱりタバコ臭くておにぎりどころでない。そもそもニオイが原因なんだから座っても関係ないだろうに。
公園でも夜中はどうか
そういえば公園は昼間は明るくて爽やかでも、夜になると逆に暗くて怖くなる。同じ場所でも時間帯によっておいしく感じるのかはたまたそうでないのか。
街頭はちらほらあっても閑静な住宅街の裏山的な場所にある公園なので全体の8割は真っ暗。変な奴が潜んでるんじゃないかとかなり不安な雰囲気だ。
ただ僕が来たときには学生が2、3人ベンチに座って会話していたのだが、フラッシュを焚いて撮影していると「なにあれ怖い」と呟かれてどこかに行ってしまった。
この場で一番の怖いのは僕だったのか。そう気づくと妙に自信が付いた。
肝心のおにぎりは、当たり前だけど学生に怖がられる状態でおいしいと思う人がいたらその人は本当に怖いと思う。寒いし暗いしツライよ。
昼と夜で公園の評価がこうも変わるとは意外だった。いや意外じゃないか。家を出た瞬間からもう「こんな暗くなってから食べたくない」とすぐ思いました。