お勧めの店で意外な人柄が分かる

小龍包に満足し、次の店へと足を運ぶ。次は豚足が名物のようだ。それを説明するまほきさんの口数がさっきよりも明らかに多い。今なら分かる。ちょっと不安なんだろう！

そうやって付いたのがこのかどや。ここやで。と案内されてちょっと戸惑った。まほきさんにはクールな印象を持っていたのでこういった雑然としたお店を薦められるとは思わなかった。

ここの何が好きって、料理とか何よりも店自体が好きやねん。と、まほきさんは言う。入ってすぐ分かった。この店は凄い。

色々と規格外

席に着く前にまず目につくのがこれだ。「ごはん物持ちこみ可」飲食店で初めて見たわこんな貼り紙。

僕が写真を撮っている内にまほきさんが注文していて、すでに料理が運ばれてきていた。料理出るのがもの凄く早い。生肝下さい。って手を挙げたらその手が下がる前に生肝を渡されてる位のスピード。

料理がエネルギッシュ

そんな超スピードで出てくる料理がちゃんと美味い。豚足は臭みなど全くなく、プルプルでめっちゃうまい。

その他のメニューも精の付きそうな物ばかり。味も中身もものすごく濃い。一口一口、食べるほどに元気になる、力が付いていく気がしてくる。

これまで結構食べてお腹がふくれていたはずなのに、みんなガツガツと料理を食べる。そして食べるごとに活気が増していく。

店の雰囲気も凄く楽しい

このお店は調理場も仕込みの所もお客さんから見える様になっているんだけれど、丁度15時位で多分まかない用に果物を切っていた。それを見て店員の女の子が

「果物切ってくれてるよー、今日は天国だよー！私はアイス食べて幸せだよー！！」

とアイスを食べながら走って行く。

それを見て常連さんと思われるおじさんがその子に絡むと「おじさん気持ちわるーい！」とビックリする位ストレートに反撃していた。そういわれてもおじさんは「まったく…」と言って嬉しそうに熱燗を飲んでいる。

で、気になっていたので「ごはん物持ちこみ可」のことについて聞いてみた。

僕「ごはん物OKって、なんでなんですか？」

店員さん「メニューにごはん物が無いからですかね」

僕「じゃー、チャーハンとかはOKですか？」

店員さん「まぁ、そこは雰囲気で」

僕「えー！じゃあ、焼き鳥とか持ち込んだら？」

店員さん「流石にメニューにあるものはちょっと…」

僕「メニューにないデザートとかはどうですか？」

店員さん「あー、そこも雰囲気ですねー」

って、凄いなここ。

ざっくばらんで和やかな楽しい空気とエネルギッシュな食べ物。ここに来れば確実に元気になれる予感がある。おそらく紹介されなければ来ることが無かったであろうこの居酒屋が一回で好きになった。

こんだけ食べて、一人1500円弱。良い店だ。