失敗の見本市
電池が重すぎて転がらないのだ。背中がかゆいトドみたいになってる。
ならば重りの方をもっと重くしたらいいんじゃないのか、とお思いだろう。確かにそうなのだが、このスペースに収って、かつ十分に重い物質などそうそうない。
途方に暮れて、より野性的な方式をいろいろ考えてもみたが、どれも失敗した。
とにかく缶の重心を崩せば回転は続くはずなのだ。
というわけで下のように軸から少しずらした場所に重りを二つ付けて転がしてみたのだが、確かにしばらくは転がり続けたものの、坂道を上るほどのパワーはなかった。そりゃそうだ、これで坂を上り続けたら永久機関だ。
さて、どうするか。
前日の夜から部屋を占拠してトライアンドエラーを続けてきたのだが、さすがに万策尽きた感がある。やはりみんなが言っていたように上からヒモでひっぱる方式しかないのだろうか。
しかしこのあと起死回生の工法の登場で、缶は無事坂を上ることになります。