デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
「赤ちゃんを爆笑させる方法」を大人でためす

西村が選ぶ赤ちゃんも大人も爆笑させる方法

「お腹にあてて声をあげる」

ウボーでもなんでもお腹で声をあげてやる。よく笑うなと思ってたけど、これくすぐったいのだ。


「いきます」「はい、おねがいします」「グボー」
ヒーッ、というほど笑う西村さん

西村のいちおし・お腹に声をあてる

――お腹に声をあてるのすごかったです、大人でもおもしろい(西村)

おもしろいというかくすぐったいでしょ

――そうですね、でも自然に笑えました(西村)
――あれ?そろそろ岡部さんやってみたくなったりしませんか?

別にやってみたくは…ないかな

この辺になってくると、岡部さんのやさしさにつけこんで、へんな目にあわせてやろうという狙いが生まれてきた。

本題からずれてまで小さいおもしろを拾おうという私たちの下品な目論見である。


爆笑させる方法「お腹を甘噛みする」

お腹で声をあげると同じパターン。甘噛みというぐぐっと大人用語の技。


こんなもんあかんに決まっとるやろが

あれだけこねくりまわせるのは子供だけ

――お腹で声をあげるのとか、甘噛みするのとかって、くすぐったいっていうのが強いですね

――それでも純粋に出る笑いは大きい(西村)

大人ってね、スキンシップがないですよね。子供と一緒にいるとこんなに人と触れ合うことって人生でなかった
なって思う。

――それはたしかに。あんなに人をこねくりまわしたり…

しないよね。そういうスキンシップするのって大事なことなんだと思います。
そうそう、ベタベタするのが楽しいんですよね、子供と。

大人ギャグと子供ギャグで圧倒的にちがうこの「スキンシップ」「ベタベタ」という感覚。たしかに、大人にもできれば強いだろうな。


爆笑させる方法「頭をゴッツンコ」

スキンシップといえばこれもやった。ただ頭をコツンとあてるやつ。


笑いはしなかった。なぜかこわくなった。

爆笑させる方法「わざと音痴に歌う」

ここぞというとこで一音だけ外したり。赤ちゃんが歌えるようになってからのギャグだろうか。


みちのく一人旅を下手に歌って聴かせてくる西村さん。誘っておいてなんだけど、あんまり知らない人とこの状況はいやだ。

あざとさの壁

わざと音痴に歌うのは?

――あー、やったんですけどね。大人だとあざとさがちょっと浮かんでしまうんですよ。そう来たか、みたいなね。
――その状況含めておもしろいというのはあるんですけどね…(西村)

じゃああれは?氷さわらせるやつ。


岡部さんが選ぶ赤ちゃんも大人も爆笑させる方法

「氷をさわらせる」

「あひー、冷たい!」などおおげさにリアクションをあげながら氷にさわらせてやる。


「あひー、冷たい!」「ほらほらほら、ねー、冷たいねー」これ執拗にやられたら、大人でも吹き出してしまいます

大人も子供もリアクション芸が好き

―― 言い方がおもしろいよね、とか技巧の方に走ってしまったりしちゃいましたね

でもこれってダチョウ倶楽部のおでんと似てるんじゃないですか?リアクション芸みたいな。

根幹は似てるんじゃないですかね。あのおでんの芸って何回見ても笑いますよね。熱い!ってやつ。

――なるほど、大人のギャグも同じですね

同じだと言っているが、私たちが笑ったのは「いい大人が氷に対してぶつくさ言ってる変さ」であったので少しばかり後ろめたさを覚えた。

しかしこの氷ギャグがダチョウ倶楽部のギャグと同じだと考えると全人類対象はこれかもしれない。


大北が選ぶ赤ちゃんも大人も爆笑させる方法その2

「カーテンの裏にぬいぐるみを隠す」

普段見えないようなところに置いて、たまに見せてやると新鮮に感じておもちゃでも飽きないそうだ


西村さんがぬいぐるみを隠しにいくのだが丸見えである
しかも隠せてないのだ

記憶のなさを有効に使う

――カーテンにぬいぐるみおもしろかったですよ。

赤ん坊って視界にずっとあるものあきちゃうんで、もらったらすぐ片付ける。

どこかにしまっておいてたまに出すくらいに。記憶がないから、出してもらったときに遊んでくれるんですよ。

――そういうんじゃない楽しみ方をしてしまいました。大人が一生懸命「ここだよ〜」とか言ってるのがおもしろくて…


西村さんがおもむろに僕を連れ出してくれるのだが…
「ほらー」と言われても、さっきからずっと見えてるのだ

マイギャグを披露

――ところで岡部さん、ぼくの10ヶ月の娘がお気に入りのギャグがあるのを思い出しました。ちょっと見てもらっていいですか?


大北の赤ちゃんを爆笑させる方法

「アゴを見せながら近づく」


このアゴを見せながら近づくっていうだけなんですけど…
今年一番の苦笑いをいただきました

パパはみんな考える

(苦笑)

――すいません、照れますねこういうの

あー、でも、みんなそういうのを探しますよね。

多分10ヶ月くらいって一番考える。赤ちゃんが歩けなくて能動的に動けないからこっちは色々考える。

おもちゃとかで遊べないでしょ?

――ええ、すごいスピードで飽きます。

おもちゃもらっても遊べない、じゃあ何かする必要があるな、って考えますよね。

実際、おもちゃいらないんじゃないかな?って育てて思ったんですよ。

これで遊べよって言っても全然よろこばないでしょ?そんなんだったらこんなんでもかぶってピー♪とかやってあげたほうが喜ぶと思う。


爆笑させる方法「ほっぺを押してピンポーン♪」

ほっぺたをチャイムのようにピンポーンと押してやる。ほっぺ以外でもOK。


「いきます」「はい」「ピンポーン♪」
固まった。「ちょっと、攻守交替しましょう。」

「ピンポーン♪」なるほど、これは精神が固まりますね

育児は楽しくやればいい

あとは考えるとけっこう楽しいぞ、って。親がどうやって楽しんでもらえるかって考える。そうすると楽しいんです。

――相手が赤ちゃんでも大人でも同じですよね。

どうせやらなきゃいけないことなんだから楽しくやったほうがいいよね、って話で。そういう本ですね、これは。

――なるほど、ありがとうございました。あと、最初に謝っておくべきだったんですが、本の本来の目的でない使い方をしてしまってすいませんでした。

落ち葉でしゃべるとか、他にもくだらないのたくさんやった

大人も赤ちゃんも笑うツボはけっこう一緒

赤ちゃんを爆笑させる方法の根っこの部分を見ていくと、大人を爆笑させる方法にも通じることがわかった。

しかし私たちはその表層だけをまねしてしまった。愚かだった。昔話に出てくるその後滅びる村人のようだった。

それでも反省しない。私は反省しない。

本質を見極めるなんて頭を使うことは一切ごめんだからだ。

私は大人にも、子供にも、私のアゴを見せながら向かっていくことだろう。

どうだ、おもしろいだろう、と。私のアゴは、おもしろいだろう、と。ラッパを吹きながら、太鼓をたたきながら、私はアゴを突き出して前に進むだろう。

そして私のアゴパレードが始まるのだ。

あとがきでここぞとばかりに適当なことを言ってすいませんでした。


< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.