自信がある記事と聞いていきなり「毒づくり」と答えた藤原さん。今年もマイペースな独自の世界観を貫いた記事が続きました。
「リア充を越えてリア王へ」では王様になり、「取り返しのつかないことをしたい」では小学生になり、「無理にでも厄を落とす」では人形になりと、自分をなにか他のものに取り替えている記事が目立つような気がしました。

動と静でいうと“静”が多い藤原さんの記事ですが、「独自のクリケットで遊ぶ」では躍動感あふれる若者として登場しています。
インドから帰ってきて何か変化があったのでしょうか。

−−−櫻田さんはの記事はいつも写真の下についているキャプションに破壊力がありますが、あれはすぐに思い浮かぶんですか？

けっこう時間がかかることが多いですね。
キャプションを後回しにして書くことができない正確なので、そこでぴたっと原稿が止まってしまうこともあります。
でも、布団の中でぱっと思い浮かぶこともあって、そんなときは自分宛にケータイからメールするんですよ。
「6年1組代表作品『ぼくのおじいちゃん』」って。

−−−あの謎のロボットだ。

あのキャプションもなかなか思い浮かばなくて、ずっと考えている時に「あ、亡くなる直前のおじいちゃんに似てる」って思いついたんです。

−−− 美容整形の記事で、中学生のアンケートに答えてますが、あれはどういう状況だったんですか？

近所のイオンに行って、この辺で撮影できないかなと思っていたら女子中学生に「アンケートに答えてください」って聞かれて。

−−− 福山の顔をしててですか？

いえ、素顔の時に。アンケートに答えたあと「おじさんもちょっとお願いがあるんだ」ってポケットから福山をおもむろに取り出して…。

−−− 撮影までお願いするってすごいですね。

そのあとしばらくイオンをぶらぶらしてたんですが、二人とすれ違うたびに丁寧にお辞儀をされて、すごく恐縮しました。

「おしゃれ地図化計画」、税務署のまわりに羽の生えたお札が舞っているところがシニカルですね。
なんとこれは奥様作のイラストですか。

三土さんといえば暗渠好きというイメージがありますが、ビルのすきまから湧く水を訪ねた「東京水」をさがしても暗渠にまつわる話でした。
座席の埋まり方しらべでは、記事内容とは全然関係なく川の写真が登場しています。
よっぽど水が大好きなんでしょうね。