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コラボ企画
 
四人工藤、空を飛ぶ

親から子へ、受け継ぎしもの―legacy

賽は投げられた。事前に打ち合わせた配置に従い、合図とともに前進する一同。もちろん、撮影に回る我々も例外ではない。

機体に対して必ず直角に列をなすよう求められている。そこから離れて、機体に沿って歩こうものなら、風圧やプロペラに巻き込まれかねない。


ものすごい事態に、つい笑顔。

爆音と風圧にあらがうように進む一行。それを囲んで、間断なく気を配るクルーたち。
担当者、そして私までも非常体勢。腰をかがめてるのは、なんだかプロペラが怖いから。

無事にすんなりと搭乗できた。イメトレの成果か。
エンジニア氏によってシートベルトが確認される。

ドアを閉めてしまうと、爆音はかなり軽減される。室内で十分に話ができるほどで、驚いた。口々にこの静音設計を称えていると、ほどなくして「ふわり」と、ついに機体が浮いた。

ふわり、のときの外観イメージ。

歓声上がる。すでにTシャツだけが、今回の企画を物語る。

ウォーターフロントのタワーマンションを見下ろす。「シムシティ!シムシティみたい!」と繰り返す人々。

築地市場の特徴的な配置。彗星のような航跡。

東京タワーとも飛行機とも違う高さで、違う速度で、違う高度で見下ろす東京。

テレ東の番組「空から日本を見てみよう」、あのままの雰囲気での飛行である。ゆっくり、ゆらりと空を行く。まあ外では相変わらずバラバラバラバラ言ってるんだけども。

進みながら、各所で操縦士によるガイドが入る。そのたびに、左窓へ右窓へと皆の体が傾く。乗る前は多少怖かったものの、もう全く気にならないくらい、眼下に広がる見慣れぬ景色に心を奪われっぱなし。

途中、ズズッと速度が落ちるときがたまにあり、そのたびにヒヤッとしたわけだが「これ飛行機じゃないんだった。ホバリングできるんだっけ!」と、ヘリの特性に改めて気づかされ、感心した。


東京タワーを、画面の奥に贅沢に使ってみました。
あっ親子の会話だ。これは誰が見ても一生ものの思い出だ。

ほんとにこういう顔になりますって。
顔といえば西村さんがいちいちいい顔するんだ、本題ではないときに。

思い出したように、はい、4人工藤!青いボディがそこに見えるだろう?

フライト済んで日が暮れて…声を出しすぎて皆静か。

もう戻ってきてしまった。20分、あっという間に過ぎてしまった。頭も心も、ボーッとする。

ここでも飛行機との違いが。着陸角度が急なので、あっという間に降りてきてしまうのだ。
スタンバイに走るクルー。かっこいいぞ。

地面に降り立ち、ほっとする気持ちも確かにある。

次の搭乗までまだ時間があるとのことで、最後に撮影OKですよと取り計らってもらった。では4人工藤に戻って締めることにしよう。

聞こえるか、ヘリとレガシィとの、エグゾーストノートの共鳴が。

乗る前は「乗ったらもう一度自力で乗りに来たい、ってことになるかも?」なんて軽く話してたのだけど、事実そのとおりになった。パンフレットでコースと価格表とをしげしげ眺めて検討しているメンバーもいた。私もそのひとり。

他にいたお客さんは、意外とカジュアルな雰囲気で乗りに来ていたし、ちょっと特別なデートで来てみましたという感じのカップルもちらほらいた。ちょっとの勇気で、非日常へシフトできるのだ。

もはやヘリコプタークルージングの話しかしていないが、この記事は驚くべきことに、スバル・レガシィとのコラボ記事なのだ。忘れるところでした。

いろいろやりつくした後、最後は空に飛んでいってしまおう!という心意気でも感じていただければ幸いだ。

ヘリコプタークルージングのエクセル航空

期せずして刑事ドラマオープニングのようになっていた4人工藤。お疲れ様でした。いつかまた会う日まで―

スバル公式サイト


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