コツがつかめてきた
次々に登るうちに、だいぶコツがつかめてきた。がむしゃらに登っていた子供時代とは違い、大人の木登りには戦略が必要であることが分かった。
まずは、幹の周りをぐるっと回って、木の皮の質感をチェック。下の方に足がかりさえあれば、幹の分岐が少し上の方でもなんとか登れる。
逆に、簡単に登れそうに見えても、枝が多すぎたりする木は無理だ。
木が決まったら、ルートを決定する。一足目、二足目と登りやすそうなルートを頭で組み立てるのだ。木登りはパズルだ。
そして登る一足目。 無茶な姿勢になっても、とにかく足をかける。腕だけで体を上に持っていこうとしても上手くいかないことが多かった。もう気分は木登り名人、ソラミミストならぬキノボリストだ。
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