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特集


ロマンの木曜日
 
遠距離通勤の限界を探る

駅から南へ向かう道

愛子からタイムリミットまで歩く

愛子駅から南に向かう大通り沿いを歩く事にした。
どこまでもまっすぐに続く道だった。車はそれほど走っていない。

冷たい雨の中、黙々と歩いて行くと「宅地分譲中」という立て看板が見えてきた。どうやら「ハートヒルズ錦ヶ丘」という分譲地の敷地内に入ったようだ。

これはちょうどいい。9時まで歩いてもまだ分譲地内だったとしたら、購入を検討してもいい。
何たって、通勤可能な場所なので。

 
都合よく分譲地が
この分譲地は俺が守る
お墓磨き、承ります

気付くと小高い丘の上
タイムリミット! 仙台市青葉区錦ヶ丘7丁目が遠距離通勤の限界地点となりました
錦ヶ丘分譲地を販売している錦ヶ丘住宅販売(株)
営業部の佐藤さん

緩やかな坂道を上り小高い丘の上に出た頃、時刻はちょうど9時になった。
愛子駅から徒歩20分。そこはまだ分譲地の敷地内だった。

住所は仙台市青葉区錦ヶ丘7丁目。

決定しました。ここが東京への遠距離通勤の限界地点です。

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限界地点のすぐそばに、この分譲地を販売している錦ヶ丘住宅販売さんの事務所があったのでお話を伺う事にした。対応してくれたのは、営業部の佐藤さん。

--この分譲地の価格帯は?
「そうですね、100坪の土地に40坪の建物で3000万円から3300万円くらいです」

安い。東京都内だったら億は下らないだろう。
これは本格的に購入を検討してもいいのではないだろうか?

--ここから東京への通勤が可能だと思うのですが、いかがでしょうか?
「客観的に見て、無理じゃないですかね」

--えっ?でも、3時間で来ましたよ。ここまで
「時間的にはそうかもしれませんが、仙台から東京に通ってる人なんて見たことないですし、現実的に言えば宇都宮くらいじゃないでしょうか? 遠距離通勤の限界は」

そ、そ、そうですよね。無理っすよね。
1ヵ月の定期代だって、27万円くらいかかりますし。まあ、僕も薄々気付いていましたけど、ここまで来ちゃいましたから、せっかくなのでモデルハウスを見せて下さい。


 

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