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特集


土曜ワイド工場
 
流動食で生きる

朝食を食べ終えて…

朝食分を飲み終わったものの、まったくお腹いっぱいになってない。これでいいのか?と思うくらい空腹。むしろ中途半端に食欲が刺激されてかえって腹が減ったのかも。

午前中は家で原稿を書いていた。 (まさにこの原稿)
作業に夢中になっていたらいつの間にか空腹感はそれほどでもなくなっていた。これが流動食の力だろうか。
食べても空腹感はすぐには解消されない。
が、栄養的には足りているので後からボディーブローのようにジワジワと食欲が満たされる。


午前中は自宅で原稿書き

流動食について調べた

ネットで流動食について調べてみた。 ⇒ 検索結果
ネット上には多くの情報が出ていた。私の知らない医療・介護の現場で流動食は大活躍しているようだ。

各メーカーからいろいろな種類の流動食が出ていることもわかった。私が今回飲んでいるものより、ずっと美味しそうなやつもある。もっとよく調べてから、飲みやすそうなものを使って始めればよかったかも、と軽く後悔。


反射的に手が伸びてしまう

台所に行った時、電子レンジの上に沖縄・黒糖棒が置いてあるのが目に入る。反射的に手が伸び、うっかり食べそうになってしまった。意外とつらい。




12:30〜 昼食

昼食の時間になった。
食事の支度が異様に簡単なのは流動食ならでは。


昼食の準備

朝飲んだので味にもだんだん慣れてくるかもしれない、と思いつつ再び流動食をゴクリ。

最初の一口目が…。

ウグ。やっぱり、というか最初の一口目が特にまずい。
1回分は全部で400ccある。小さいコップで2杯半ほど。
2口目以降はだんだん口が慣れてきて、それほどまずいと思わず飲めるが最初の一口目だけなぜかすごくマズく感じる。

だが美味かろうが不味かろうが今日の私にはこれしかないのだ。ストイックに飲み干す。



昼食後、街へ

長崎ではこの時期、ランタンフェスティバルというのを開催しており、この日がその最終日だった。
最終日ということは今日を逃すと次は1年先。その前に写真に収めておきたいものがあるので、昼食後は街へ出かけた。


ランタンフェスティバルで賑わう中華街

平日の昼だというのに、中華街のあたりはけっこうな人で賑わっていた。

↓で、こちらが私が撮りたかったもの。


長崎の路面電車

長崎の路面電車はいつもこんな派手なんです。
…ってのはウソで、これはランタンフェスティバル期間中にだけ登場する花電車。イベント用なので中に人は乗れない。



花電車は常にチャイニーズな音楽を流している。
仕事中とかにこの電車見ると吹きそうになる。何度見ても。

食べられない辛さ

街は食べ物であふれかえっていた。
特にこの時はランタンフェスティバルで出店がたくさん出ており、食べ物が迫り来るようだった。


いい匂い撒き散らして
山盛りに積んで

普段なら街に出た時はこういうのを1つ2つ買って食べたり、喫茶店でコーヒーを飲んでくつろぐのだが、今日の私にはそれができない。
全ての食べ物屋は自分には関係ない存在だ。
いや、それにしても世の中はこんなにも食べ物ばかりだったのか。街を見渡せば食物の看板ばかりだ。

ひたすらスルーを続けていたら、やがてなんだか妙に寂しい気持ちに襲われ始めた。
今私は自分で勝手に流動食以外のものを制限してるだけだが、これが病気等によりそうせざるを得ない状況になった場合、無縁になってしまうものが世の中にはこんなにも多かったとは。

慣れの問題かも知れないが、この日私はとても寂しい気持ちで家に帰った。



 

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