普段なら街に出た時はこういうのを1つ2つ買って食べたり、喫茶店でコーヒーを飲んでくつろぐのだが、今日の私にはそれができない。
全ての食べ物屋は自分には関係ない存在だ。
いや、それにしても世の中はこんなにも食べ物ばかりだったのか。街を見渡せば食物の看板ばかりだ。
ひたすらスルーを続けていたら、やがてなんだか妙に寂しい気持ちに襲われ始めた。
今私は自分で勝手に流動食以外のものを制限してるだけだが、これが病気等によりそうせざるを得ない状況になった場合、無縁になってしまうものが世の中にはこんなにも多かったとは。
慣れの問題かも知れないが、この日私はとても寂しい気持ちで家に帰った。 |