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特集


ちしきの金曜日
 
「給水塔」を鑑賞する

■ワイングラスタイプ


昔の特撮モノに出てきそうな風景。上部のスピーカーも見逃せない。


無装飾にグッとくるぼくと、読者との妥協点がこのワイングラスタイプではないだろうか。これも名前はぼくが今勝手に付けたんですけど。ていうか、なんのために妥協点探ってるんだろう。そもそも妥協点ってなんだ。

 

給水塔のプラモデルってないかな。


「団地の給水塔」と言えばこのタイプを思い浮かべる方も多いのではないか。「団地の給水塔」で何かを思い浮かべたりしませんかね、ふつう。

 

支柱は良い雰囲気で、最後がいきなりタンク剥きだし。なにか力尽きたか。


上はあまり見たことのないタイプ。濃い褐色のカラーリングもさることながら、いきなりタンクがそのまま置かれているのはなかなか見応えがある。いつでも取り替えられそうな外付け周辺機器タンクといったフィーリングである。

 

田園風景の中に突如出現する給水塔。タンク外周の波打ち造形は特に意味はない純粋なデザインか。


巨大物件はパスといっておきながらなんだが、最後はこの法外な作品で締めたい。これはワイングラスというよりリキュールグラスか。あるいはガラガラか。これでは泣きやむまい。

ベースボールと給水塔。試合よりもっと見るべきものがあるだろう、と言いたい。

今回炎天下の中、西は大阪、京都から東は多摩、千葉までと給水塔巡りに奔走した。給水塔の新たな魅力を発見し、楽しかったのだが、かるく熱射病になりながら「ああ、あそこにはいっぱい水が詰まっているのに…」と給水塔を見上げ、なにか不条理モノの映画を見ているような気分にもなった。みなさんも夏場の給水塔鑑賞には充分気をつけて欲しい。

それにしても前回は立体駐車場を鑑賞し、今回は給水塔。なにか最近とみに長くてでっかいものに気をひかれていやしないか。

なにかリビドーとかそういう感じのアレか。気をつけよう。どう気をつければいいのか分からないけど。



 

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