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フェティッシュの火曜日
 
メカを味わう〜工作機械の展示会

 

操作パネルに迫る

 まずは操作パネル部門だ。スイッチがいっぱいついたコンソールには、どうにも惹かれるものがないだろうか。


このボタンみっしり感と、液晶モニタの情報集約感

今どきなかなか見ない、パチッとレバーを倒すタイプのスイッチは工作機械ならでは


DSで見慣れた2画面タイプも工作機械ならこんなに重厚に

下に並んだランプがポイント。全部つくまでめちゃくちゃにボタン押したくなる


 全体像で4つほど見ていただいたが、かっこよさが伝わるだろうか。狭いパネルに、ボタン、ツマミ、液晶モニタ、各種ランプ…と、メカがびっしり集約されているのが魅力だ。昔のマンガとか特撮に出てくるコンピューターってこんな感じだっただろう。

 ちなみにどの機械にもついている、黄色い縁取りの赤いボタン。あれはエマージェンシー、つまり緊急停止ボタンだ。ひときわ派手で、でっぱったあの存在感。他のボタンの中には平たいタイプのボタンもあるけれど、やっぱりボタンは出っぱりですよね。

 どうも僕は自分の好きなものに対してどんどんフェティッシュな方へ、細かいほう細かいほうへ入り込んでしまう癖がある。この勢いで、もうちょっとディテールに迫らせてほしい。


各コンソールの魅力的な部分だけを抜き出し

左の写真は上に載せたコンソールからグッと来た部分だけを切り抜いたものだ。

左上。パソコンと同じ、見慣れたQWERTY配列のキーボードだが、ボタンの形が違うだけでこんなに無愛想に!(ほめことば)

右上。所狭しと並べられたツマミ、スイッチ、ボタンの数々。このびっしり感が。

左下、レバーをパチッと倒すタイプのスイッチが6つに、鍵穴スイッチが2つ、ツマミが4つ。時代を感じさせるパーツのみで固められた、オールドスクールなパネル。

右下、かたやこちらはモダン。出っぱりのないフラットなボタンに、デジタルカウンター、右下の小さいランプでのステータス表示で、デジタル感もさらにアップ!


 ぱっと見、同じように見える操作パネルも、細かく見ていくといろいろ個性があって、それぞれの持ち味がにじみ出ている。 のがわかるだろう。

 さて、以前取り上げた検眼枠の話ではないけれども、メカメカしさって目盛りのことなんじゃないか、というのがここ最近の僕のテーマだ。操作パネルで目盛りと言えば、ツマミ。代表的なツマミを並べてみたので、そのメカトロニック感を堪能していただこう。


ツマミだけでこの多様さ


 堪能していただこう、と言ってはみたものの、思った以上に地味な画像になってしまい、戸惑っている。昆虫図鑑の蚊のページみたいな地味さだ。

 さすがに細部に迫りすぎた感もあるが、それでもよく見ると目盛りのデザインとか、ツマミ自体の形もいろいろ個性がある。それがただのデザインじゃなくて、機能を反映した必然であるところもすばらしい。こういう個性が積み重なって、いろんな操作パネルが生まれるのだ!

 

モダンなコンソールたち

 気を取り直して大きなスケールに戻ろう。ここからはさらにモダンなコンソールを紹介していく。上に紹介したのはいかにもインダストリアルな現場感の漂うパネルばかりだったが、ここからはデザイナーの仕事を感じさせ、こんなデザインのノートパソコンがあってもおかしくない(でかいけど)、というような物を集めた。


オレンジとグレーのツートンカラー

黒と紺主体のシックなデザイン


この曲線がレトロフューチャー!
モダンなパネルはキーの印字もどことなくモダン

 そんなわけで、操作パネルの魅力、感じていただけましたでしょうか。

 次のページでは、思いもよらずエレガントな、加工見本のいろいろをご紹介します。

 

 

 
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