おたまじゃくだ

先ほど上ったアクトタワーの近くに、浜松市楽器博物館という施設があった。
さすが楽器の街だなと思ったら、その博物館のロゴマークにおたまじゃくしがいた。
音符を模したマークなのだろうが、まさしくおたまじゃくしだ。

さらに少し行くと、ホテルのロゴや、宝飾店の広告にもおたまじゃくしがいた。
おたまじゃくしが降ったのとはおそらく関係ないが、そういう視点で歩いていると、こういうものが目に入ってくるのだなあ。

実物は見当たらない

絵に描いたもちならぬおたまじゃくしは見かけるものの、実物のおたまじゃくしは見当たらない。
単純に季節が移ろいだということもあるだろうが、そもそもおたまじゃくしがいそうな環境がない。
川はあるが、流れの早い立派な川で、こういうところに大量のおたまじゃくしは生息していないだろう。

学校に近づいてきた

そうこうしているうちに、学校に近づいてきてしまった。
ここまで、おたまじゃくしが降った手がかりどころか、おたまじゃくしがいそうな環境すら見つけられていない。
本当にここにおたまじゃくしが降ったんだろうか。

到着しちゃいました

結局何の手がかりもないまま、おたまじゃくしが降ったという学校に着いてしまった。
この学校は女子高で、中学校と高校がある。
外観からしてとても立派で、きっといわゆるお嬢様学校なのではないだろうか。

女子高なのです

そうなのだ、ここは女子高なのだ。
女子高の周りを、網とカメラを持った36歳の男がうろついているのだ。
あきらかに僕はおかしな人だ。
校内には、部活動なのだろうか、土曜日だというのに生徒がたくさんいる。
そして先生もいる。
長居してはいけない感がビンビンだ。

テニスコート

僕は変態じゃないですよー、善良な市民ですよーというアピールを心の中でしつつ、おたまじゃくしが降ったというテニスコートに近づいた。
もしやと予想はしていたが、案の定テニスコートも部活動の生徒が使用している。
ここに近づいて中を撮影したら、おそらく何らかの嫌疑が僕にかけられるに違いない。
未必の故意というやつである。
いや、違う。僕に故意などない。
ただ単にテニスコートそのものを見たいだけなのだ。
しかしここは、李下に冠を正さずである。
少しはなれたところからパシャッと撮影して、すぐに逃げた。

さらに周辺探索

おたまじゃくしはなぜこんな厄介なところに降ったのか、どうせなら男子校にしろよと思いつつ、まずはおたまじゃくしがいそうな場所を探そうと周辺を探索した。