「！！！！！」

　　「捨てるて！！」

　　　「いらないモノて！」

　「って
　 持ち主自身がオレらをあっさり捨てようとするなんて
　 『トイストーリー』のアンディと
　　 違いすぎやしないか！」

　　　「ひどすぎっ！」

　　　 「愛着なさすぎ！」

　　　　　　 「鬼や！！」

「なんてこった
　 ヨシダめ…
　 人によって
　 こんなにもストーリーが違うとは…」

　 「ちきしょう！
　　 こうなったら
　 このオレのメンコの力で
　 バシッと攻撃してやるぜっ！！」

　　　　　　　　　　　 「いや貴様はデフォルトではただの厚紙だ。」

　　　 「ぎゃふん」

「そう言ってしまえば　俺らもただの紙…。」

「そう言ってしまえば　俺らもただのゴム…」

　 「そうだな、
　  言ってしまえば
　 俺だってハードがなければ　ただの容器…。」

　 　　　　　　　　　　　　「う…連鎖へこみ、めんどくせぇなコイツら」

　 「ぎゃふん」「ぎゃふん」「ぎゃふん」

「とりあえず
　 まずは気を取り直せみんな」

「まずは
　 なんとかして
　  この箱から出ることを考えねば！
　 そして
　　 ヨシダ以外の人間に助けを求めねば！」

「そ、そうだな、
　 しかし
　 この箱、
　 それなりに高さがあるぞ。
　 オレたちの背が届くような高さじゃない」

「でもそこを
　 なんとかして
　 この高さを乗り越えて
　 この箱から脱出しなければ…！」

「みなのもの、落ち着きたまえ
　 ここは神である私が
　 ゼウスの力でなんとかしてやろう」

　　　　　　　　　　　　「てめぇロッチだろ。このパチモンが」

　　　 「ぎゃふん」

「それならここは
　 このオレを連射だっ！！！」

　 　　　　　　　　　　　　　「いや、してもしょうがない。
　 　　　　　　　　　　　　　　 で、さらには
　　　　　　　　　　　　　　　 たとえこの状況でなくても
　　 　　　　　　　　　　　　　 連射ってしてもしょうがない。」

　「！！　
　　 名人に悪いよ！」

　 「ならこのオレが、ドリームをキャストしてやる！！」

　　　　　　　　　　　　　　「いやおまえ
　　　　　　　　　　　　　　　 コントローラーないし意味ないよ。
　　　　　　　　　　　　　　　 まぁ
 　　　　　　　　　　　　　　コントローラーあっても意味ないけど」

　「ひどい！助けて湯川専務！」

「やっぱ
　 まずはこの箱から出なきゃだよね〜
　 あぁでも高くて届かないよ〜」

　　　　　　　　　　　　　　「あ、
　　　　　　　　　　　　　　　 おまえといえば分解」
　　　　　　　　　　　　　　 「おまえを分解して縦に積んだりしたら
　　　　　　　　　　　　　　　 そこそこいい高さになるかも。」

「それはやめて！邪道過ぎ！！」

「僕らはすでにバラバラジャラジャラだよ〜」

　　　　　　　　　　　 「ジャラジャラうるせぇ！！！」

 　　　「ぎゃふん」

　　　　　　　　　　 「まったくコイツらときたら…」

　　　　　　　　　　　　　　　　　「…ん、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 そうだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ひらめいたぞ！！」

この絶体絶命のピンチに
一体何をひらめいたというのか！！
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