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ひらめきの月曜日
 
一日三食ソーセージ食べ放題

ソーセージと肉の狭間で


真打ち登場
柔術を思わせるソーセージ(共通点:ブラジリアン)

自分を見失いそうになりながら肉を食べていると、ついにブラジルソーセージがやってきた。串に刺さっていると、普段は愛らしいソーセージも急にワイルドになる。

店員さんに聞くと、ドイツよりもイタリアの流れを汲むソーセージだそうで、日本のものより脂が多いらしい。また、ボイルするのではなく、グリルして食べるのが一般的なのだそうだ。「本当においしいのは脂なんです!」と力説する店員さん。

わかります、その気持ち。改めて今回の目的を確認するようにソーセージを食べる。うん、うまい。


拮抗する肉とソーセージ
パイナップルも丸ごと刺さってきます

肉とソーセージの狭間で葛藤しながら食べていると、妻の携帯電話に着信が。小声でのやりとりが聞こえてくる。小さく聞こえてくる電話の向こうの声は義母だ。

妻が「今、浜松なの。一日三食ウインナーっていうのをやってて…」と言うと、「え?何?何なの?」と聞き直す義母の声 。聞き直すのも仕方がない。一回聞いただけでは意味がわからないと思う。

「一日三食ウインナーっていうのを…」と言い直した妻に対し、「え?三色ウインナー?」と問い返す義母。「いや、三色ウインナーじゃなくて、三食ウインナー」と説明する妻を見ていて、申し訳ない気持ちになってきてしまった。話がこじれてる。みんな 私のせいだ。


本当にこれでよかったのか…
再び高速に乗ります

ソーセージ・ソーセージ・肉、という感じのローテーションで食べ進め、時間が来たので店を出る。

確かにソーセージをたくさん食べて満足だ。ただ、それ以外のメニューも魅力的だったために、いろいろと浮気してしまった。自分の力を全てソーセージにぶつけられなかったという点には後悔も残る。これでよかったのだろうか。

だがこれで戦いが全て終わったわけではない。夕食のフリーソーセージを食べにさらに西へ向かおう。


全く無駄なムーディー
愛知県突入


ソーセージ食べ放題、最後の目的地は愛知県の安城市にある。 埼玉の自宅からだと、大体350kmほどのところだろうか。

子供の頃よく見ていたテレビアニメに「母をたずねて三千里」というのがあったが、それに負けてない旅路だ。そう思って調べたのだが、調べてみたら350kmは約89里。思っていた以上のスケールで負けていた。

改めて思う、主人公マルコの母を思う気持ちのすごさ。しかも9歳。でも、距離で負けても気持ちでは負けたくない。


後光差してます
求めてなかった幻想ムード

やってきたのは「デンパーク」という施設。安城市は農業が盛んで、かつては農業先進国であるデンマークにあやかって「日本デンマーク」と呼ばれていたらしい。

デンマークをテーマにしたパーク、ゆえに「デンパーク」。だじゃれをまとわせたネーミングからして、ほっこりとした気持ちになれるテーマパークだ。

しかし、園内は思いのほかムーディー。仲良く歩くカップルが私のソーセージ気分に水を差す。


それでもゲートはこの雰囲気

しかし、ソーセージバイキングの会場に向かうゲートはやっぱりソーセージ的なテンション。オレンジ色の看板が掲げられ、「バーベキュー」と書かれた赤いのぼりがはためく。

うっかりヨーロピアンムードになっていた私も、ここにきてソーセージを受け入れるメンタルが盛り上がってきた。いよいよ本日のファイナルソーセージに向かおう。


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